自毛植毛

女性が薄毛改善のため自毛植毛を行う前の注意点

2016年2月4日

自毛植毛は薄毛部分に、自分自身の側頭部や後頭部から、健康な毛包(髪の毛の工場)を移植する手術です。

男性のAGA(男性型脱毛症)はおでこから頭頂部にかけて薄毛になるので、移植する部位がわかりやすいです。

しかし女性のFAGA(女性男性型脱毛症)は男性のものよりも、薄毛になる部位や発症原因がちょっと複雑。

そんな女性にとっての自毛植毛のポイントについてお伝えします。

女性の薄毛の特徴と自毛植毛

自毛植毛はAGA(男性型脱毛症)で薄毛になった部分に、側頭部や後頭部から健康な毛包を移植することで薄毛を改善する方法です。

AGAは遺伝や男性ホルモン、体質的な原因で、頭皮に脱毛を促進するジヒドロテストステロンが発生し、それが原因で薄毛になります。側頭部や後頭部が薄毛にならないのは、その部位にはジヒドロテストステロンが発生しにくいからです。

男性の自毛植毛は「後頭部→頭頂部」の移植ということで、非常にわかりやすいです。

ですが、女性の場合はちょっと違います。

女性のFAGA(女性男性型脱毛症)の場合、男性のように前頭部や頭頂部の髪の毛が抜けるというわけではありません。頭髪全体が少しずつ抜けていって薄くなる、髪が細くなりボリュームがなくなる、髪の毛にハリ・コシがなくなる、そんな症状が現れます。(原因は男性と同様にジヒドロテストステロンです)

全体が薄くなるため、移植する部位がわかりにくいんですね。

ですが、最新の自毛植毛では髪の毛を作る「毛包」をひとつひとつ丁寧に移植します。現在、ほとんどの自毛植毛を行うクリニックはこの方式を使用しています。

気になる部分にピンポイントで、他の部位から持ってきた毛包を移植できるので、全体的な薄毛も改善できるし、自然な仕上がりになります。おでこ部分の薄毛だけ改善したい、そんな風に自毛植毛を行うこともできます。

女性が行う自毛植毛の注意点

女性のFAGA(女性男性型脱毛症)対策として、自毛植毛は有効だと思います。

ですが、FAGAの場合、その発症原因はさまざま。生活習慣の改善や育毛剤を使う事で、男性よりも改善する可能性が高いです。もともと女性は、髪の毛を生やす効果のある女性ホルモンがたくさん分泌されているためです。

 

もしちゃんとした薄毛対策を行えば、そこから健康な髪の毛が再び生えてくるとしたら?

側頭部や後頭部から健康な毛包を移植する必要なんて、もともとなかったという事になります。

 

なので、実際に自毛植毛を行う前に、ちゃんと自分の薄毛の原因や対策を行ってみる。それでもだめだった場合は自毛植毛という選択肢を取るようにした方が良いでしょう。

自毛植毛は保険が効かず、全額自費。費用も高額になる場合があります。

 

男性のAGAは基本的に不可逆的、一度抜けたらもう生えてくることはありません。育毛剤や、飲み薬を使用すれば生えますが、その効果も効く人もいれば効かない人もいたりと個人差があります。男性の場合は、薬で生えなかった場合に自毛植毛が有効とされています。

ですが、女性の場合は努力次第でまた生えてくる可能性が高いです。

 

また、男性はおでこや頭頂部から髪が抜けてきて、つるっぱげになりますが、女性の症状はちょっと違います。FAGA(女性男性型脱毛症)では、頭頂部が広く薄くなったり、頭髪全体が薄くなるパターンが多い。

そのため、部分的に自毛植毛をするのが、実際のところちょっと難しい部分があります。

それにウィッグやカツラを上手に使えば、部分的な薄毛は十分カバーできる場合もあります。

 

自分の薄毛の原因はなんなのか?

どういった対策が有効なのか?

その症状の進行具合、見た目が気になるか。どれだけの期間その症状が出ているかなどによっても回答は異なると思います。自毛植毛に踏み切る前に、育毛クリニックでちゃんと相談した方が良いでしょう。

まとめ

女性にとって髪の毛はQOL(生活の質)を変化させる、とても重要な要素です。

もし薄毛で悩んでいたとしたら、それだけで人生が楽しくなくなってしまいます。

自毛植毛はいつ生えるかわからない育毛剤よりも、即効性と確実性に優れます。しかも一度移植してしまえば、移植された毛包からは半永久的に髪の毛が生え続けます。

女性のQOLを高めるためにも、自毛植毛はオススメできる育毛対策ではないでしょうか。

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