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髪の毛を引っ張られて抜けたら、そこからハゲや薄毛になってしまうの?

2016年10月3日

  • 髪の毛が引っ張られて抜けてしまっても、毛根は生きているので再び生えてくる。
  • 抜毛癖などで日常的に髪を抜き続けていると毛根へのダメージが積み重なり、薄毛の原因になる(牽引性脱毛症)
  • 頭皮を健康に保つこと、ストレスを溜めないことが大切。抜毛癖専用の育毛剤も販売している。

例えばケンカをして、髪の毛を思いっきり引っ張られてしまい「ブチブチッ!!」と何十本もいっぺんに抜けてしまった場合…

抜けた髪の毛はまた生えてくるのでしょうか?

髪の毛を引っ張って無理やり抜くと、頭皮が傷ついてしまい、そこから薄毛・ハゲは始まってしまうなんてことがあるのでしょうか?

 

この記事では外的な力で髪が抜けてしまうことを難しい言葉で「牽引性脱毛症」なんて呼ぶこともあります。

また、自分で自分の髪の毛を抜いてしまうクセ(抜毛症)が止められない人もいます。

 

この記事では引っ張られて髪の毛が抜けてしまった場合の頭皮への影響や、薄毛リスクについてわかりやすく説明します。

誰かに髪を引っ張られて髪が抜けてしまった場合の対策も紹介しているので参考にしてみてください。

髪を抜けて引っ張られて抜けてしまった場合の毛根への悪影響

誰かに髪の毛を強く引っ張られた、ドアなどに髪の毛が挟まって抜けてしまった、自分で自分の髪の毛を抜く癖を持っている…

そんな外的な力で無理に髪の毛が抜けてしまった場合、それがきっかけで薄毛になってしまうのか心配ですね。

毛が抜けるとかなり痛いので、なんだか頭皮に悪影響な気がしますし、そこからハゲてしまう気がします。

 

ですが、安心してください。

髪の毛が引っ張られて数十本抜けても、数百本抜けても、そこからハゲることはありません。

 

一時的に抜けるかもしれませんが、必ずまた生えてきます。

抜け毛が増えたり、薄毛になったりする理由は、ストレスや遺伝や生活習慣などの様々な要因があります。

それらの影響で毛根にある毛母細胞の髪の毛を作り出す力が弱まり、抜け毛が増えて薄毛になっていきます。

無理やり髪の毛を抜いても、毛母細胞までなくなるということはありませんし、毛根の機能が低下することもありません。

一時的に抜けた状態になるかもしれませんが、頭皮が健康であれば必ず再び健康な髪が生えてくるでしょう。

 

髪の毛は自分が思っているよりもしぶといモノ。

たとえば、美容クリニックでは「永久脱毛」というサービスがあります。

髪の毛や体毛はただ抜いただけでは、毛根で細胞分裂が繰り返され、すぐにまた新しい髪の毛が生えてきます。

だからこそ永久脱毛では、その毛根にある毛母細胞をレーザーなどで破壊し、二度と髪の毛が作られないようにします。

このように、毛根はレーザーのような特殊な器具を使わない限り、髪の毛を作り出す力を失いません。

外的な力で無理やり髪の毛を抜いたからといって、そこからもう髪の毛が生えないということはないのです。

 

ですが、気を付けなければならないポイントもあります。

日常的に髪の毛を抜いたり引っ張っているとハゲるかも!?

誰かに髪を引っ張られ手抜けた、これがたった1回なら何の問題もありません。

ですが、同じ場所の髪の毛を、何度も何度も無理やり抜いたとしたら問題アリです。

同様に、日常的に髪の毛を強い力で引っ張っていると、毛根に力がかかってしまい、これまた問題アリ。

 

外的な要因で髪の毛を無理やり抜くと、髪の毛を作り出す毛母細胞にダメージを与えてしまうでしょう。

 

毛母細胞が傷つけば、髪の毛を製造する能力も低下し、抜け毛・薄毛のリスクが上昇します。

もちろん、一時的なら全く問題がありませんが、日常的に髪の毛に力がかかっていると、抜け毛が増える原因になるでしょう。

 

髪の毛を強い力で引っ張ることで引き起こされる薄毛のことを「牽引性脱毛症」(けんいんせいだつもうしょう)と呼びます。

例えば舞台に上がる女優や男優がカツラを被るとき、髪の毛を思いっきり引っ張ってまとめてから装着します。

これを何日も何カ月も続けた場合、髪の毛を引っ張る力によって薄毛になってしまう場合があります。

ポニーテールのように後ろでキツく縛る髪型も、ず~っと同じ状態で毛根に力がかかると、薄毛の原因になります。(思い当たるのなら、たまには髪型を変えてみるのもいいでしょう)

 

ですがこれも、あまり心配する必要はありません。

牽引性脱毛症になるのは、毎日長時間髪の毛に力がかかっているケースのみ。

たった一度引っ張られて、その結果髪の毛が抜けたとしても、牽引性脱毛症にはなりませんので安心してください。

髪を無理やり抜くと髪質が変わるかも?

髪の毛を無理やり抜くと、毛根がダメージを受けます。

その影響で毛根の形状が変化して、再び生えてくる髪の毛に”クセ”がつく場合もあります。

ストレートの髪質だったのに、すこしウェーブがかかった髪質になることもあり得ます。

 

また、髪を抜きまくると、傷ついた毛根をカバーするために角質層が厚くなることがあります。

その影響で生えてくる髪の毛の髪質が変化するというケースもありえます。

 

もし髪の毛を自分で抜いてしまうクセがある場合は、抜毛症という病気の可能性があります。

ストレスが原因の場合が多いので、思い当たる場合はちゃんと治した方がいいでしょう。

関連記事:病院は何科に行く?自分の髪を抜く「抜毛症」の原因と自分でできる対策

ヘアサイクルが乱れているとハゲるかも?

髪の毛が引っ張られて抜けても、毛根が健康であれば絶対に髪の毛は生えてくると説明しました。

問題は、毛根が健康でない場合です。

 

抜け毛が増えて薄毛になる大きな原因のひとつに「ヘアサイクルの乱れ」があります。

ヘアサイクルは「成長期→退行期→休止期」を繰り返しますが、そのサイクルが乱れると成長期が短くなり、退行期や休止期が長くなります。

 

つまり、髪の毛が生えてくる力が弱くなるのです。

 

その結果、髪が成長しきらないうちに抜けてしまったり、髪が細くなってしまったりします。

そんなヘアサイクルが乱れた髪の毛を無理やり引っ張って抜いたとしたら…そこから再び髪の毛が生えてくるのに時間がかかるでしょう。

生えてきたとしても細く弱々しいものになってしまうかもしれません。

 

もし、すでに薄毛が進行している状態であれば、髪の毛を引っ張って抜く行為は絶対に止めておいた方がいいですね。と言えるでしょう!!

無理やり引っ張られて髪の毛が抜けた場合の具体的な対策

髪の毛を無理やり抜いたからといって、そこから薄毛になることはありません。

ですが、無理やり髪の毛を抜いたことで毛根が傷つき、そこが炎症を起こしてしまう可能性はあります。

傷ついた毛根に頭皮の常在菌が侵入して繁殖し、毛根周辺が炎症したり化膿した場合、薄毛のリスクは上昇してしまうでしょう。

髪の毛が引っ張られて抜けてしまった場合の具体的な対策を紹介します。

免疫機能を強化する!

普通に健康的な生活を送っているのなら、身体の免疫機能によって炎症や化膿は防げます。

ですが体調不良で身体が弱っていたり、不規則な生活を送っていたりすると、免疫機能が低下して毛根の炎症が起きやすくなっているかも。

免疫機能を強化するため、バランスの良い食べ物をしっかり食べて、すぐに寝ちゃいましょう。

そうすれば、体力が戻って頭皮の炎症や化膿を避けることができるでしょう。

シャンプーとトリートメント(リンス)の使い方

髪の毛が無理に抜けてしまったとしたら、その日は強いシャンプーでゴシゴシ洗うのは避けて、お湯か刺激の少ないスカルプシャンプーで優しく洗います。

リンス、コンディショナー、トリートメントは、髪の毛にツヤや滑らかさを与えるために油分やシリコンなどが配合されているかもしれません。

これらがダメージを受けた頭皮や毛根に残ると、炎症を悪化させてしまう可能性があります。

なるべく使わないようにするか、使ったとしてもお湯で十分に洗い流しましょう。

頭皮への刺激を避ける

また、髪が抜けてから数日は頭皮に強い刺激を与えないことも大切です。

トニック系のシャンプーや、メントールの入った育毛剤を使ったり、頭皮に直接触れるような整髪料を使うのも控えた方がいいですね。

ガシガシと頭皮を強くブラッシングするのも控えましょう。

 

万が一、無理に髪の毛を抜いたあとの頭皮が赤かったり、痒みや痛みが続いたとしたら、念のため皮膚科を受診してみるのも大切です。

頭皮の炎症などに、抗生物質やステロイドなどの薬を処方して盛られるでしょう。

引っ張って抜いても痛みを感じない髪の毛は??

テレビを観ながらとか、漫画を読みながら、友達とおしゃべりをしながら、思わず髪を軽く引っ張ってしまう。

そうして手を見ると、指と指の間に数本の髪の毛が…。

 

「まったく痛みは感じなかったのに、こんなに抜けるの?ひょっとしてハゲる!?」

 

そう思っちゃうかもしれません。

でも…何度も申し上げますが、心配は無用。

 

引っ張って痛みを感じずにスッと抜ける髪の毛は、ほぼ寿命で抜けた髪の毛と思っていいです。

ヘアサイクルにおける「休止期」の髪の毛ですね。

自分で引っ張ろうが、そのままであろうが、自然に抜け落ちていたでしょう。

休止期は数か月続きますが、どのタイミングで抜けるのかはまちまち。

新しい髪の毛が生えてきて押し出される形で脱毛することもあれば、休止期の最初の方に抜け落ちてしばらく髪の毛が生えてこない状態が続いた後に新しい髪の毛が生えてくることもあります。

 

髪をクシでとかしていて自然に抜ける髪の毛や、シャンプーの時に抜ける髪の毛は、ほとんどが休止期にあるもの。

抜けるのはごく自然なことなので、抜け毛が多すぎるからと言って心配する必要はないでしょう。

参照元:ヘアサイクルとは?休止期や成長期の仕組みをわかりやすく解説!!

自然に抜ける髪の毛は、太くてしっかりしたものが多いです。

これはしっかりと育って寿命で抜けた髪の毛の証。

逆に細くて短い状態の髪の毛が大量に抜ける場合は、薄毛の初期症状の可能性があるので注意が必要です。

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髪の毛を引っ張られた時の対処法まとめ

もしフサフサの髪の毛で、頭皮も健康であるのならば、何らかのトラブルやケンカで髪の毛を無理やり引っ張られてごっそり抜けてしまっても、それがきっかけで薄毛になることはありません。

ですが、毎日髪の毛を引っ張られる状況が続いたり、元々ヘアサイクルが乱れている状態であれば要注意!

髪が抜けることで薄毛が進行してしまう危険性は高まります。

 

もし何らかの理由で髪が引っ張られ、それが原因でたくさんの髪の毛が抜けてしまったとしても、特別何かをする必要はありません。

普段通り、頭皮を清潔にして、しっかりと栄養を摂って寝るのが大切です。

髪が抜けてから数日は、整髪料や育毛剤などの使用は控えた方がいいでしょう。

頭皮や毛根へのダメージになる可能性もあります。

 

髪は平均で1日50~60本は抜けるといいます。

引っ張られて抜けても薄毛になるってわけではありませんが、できることなら髪の毛にストレスを与えずに、自然に抜けるに任せた方がベストですね。

引っ張られて抜けた髪の毛に対する専用の育毛剤はある?

引っ張られて抜けた髪の毛に対する専用の育毛剤ってのはありませんが、抜毛症に着目した育毛剤はあります。

自分で自分の髪の毛を抜いてしまう抜毛症。

引っ張られて抜けてしまった髪の毛は、基本的に何の問題もなければ再び生えてきます。

ですが、もし何らかの形でケアしたいのであれば、抜毛症のための育毛剤を使ってみるのがいいでしょう。

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