育毛剤の知識

成長因子FGF-7(KGF)の発毛効果と配合された育毛剤とは?

2017年1月11日

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FGFやKGFとはなんなのか??

FGF-7は毛乳頭でつくられる”多機能性シグナル分子”であり、薄毛や発毛と密接な関係があるといわれています。

FGFは「fibroblast growth factor」(線維芽細胞増殖因子)のことで、細胞の増殖や分化に際して重要な役割を担っています。

人間の体内にあるFGFは23種類あります。その中でもFGF-7とFGF-10の2種類については、別名KGF(Keratinocyte growth factor:ケラチノサイト成長因子)と呼ばれ、髪の毛の生成に大きくかかわっているといわれています。

毛根の中には毛包と呼ばれる髪の毛の工場の様なところがあり、その中の毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで、どんどん髪の毛が作られていきます。FGFには、この細胞分裂を促す効果があると考えられています。

簡単に言ってしまえば、毛根にFGF-7が増えれば、髪の毛の元となる細胞の細胞分裂が活性化して、育毛効果を得られるというわけですね。

薄毛になっている頭皮の毛乳頭細胞を調べると、FGF-7の生成量が約半分にまで減少していることがわかりました。このことからも、FGF-7が薄毛や発毛に大きくかかわっているのがわかります。

 

では、どのようにFGF-7を増やせばいいのでしょうか?

FGF-7を増やす育毛剤

薄毛を改善するためには、毛乳頭からのFGF-7を増やすことが大事。そしてそれには育毛剤が効果的です。

といってもFGF-7が直接配合されている育毛剤は販売されていません。

有効成分によって毛乳頭で生成されるFGF-7を増やす効果のある育毛剤を紹介します。

リアップ(ミノキシジル)

育毛効果が高いといわれている育毛成分ミノキシジルは「降圧剤」として開発され、強い血行促進効果があります。このミノキシジルは副作用として発毛効果があることがわかり、それが育毛剤に転用されました。日本でミノキシジル配合の育毛剤といえば、リアップが有名ですね。

ですがミノキシジル配合の育毛剤を頭皮に塗布すると、頭皮の血行がよくなって発毛効果がある…わけではないようです。ミノキシジルでなぜ発毛するのかついては、実はまだ完全に解明されていません。

そんなミノキシジルの育毛効果の秘密はFGF-7にあるといわれています。

ミノキシジルが毛乳頭細胞に働きかけ、”アデノシン”という成分の分泌を促します。その結果、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)やFGF-7といった成長因子の生成を助け、それらの成長因子の影響によって髪が生えるといわれているのです。

資生堂アデノゲン

ミノキシジルを頭皮に塗布すると、アデノシンという物質が作られる。アデノシンが毛乳頭に働きかけ、発毛因子であるFGF-7の生成を促進させる、と先ほど説明しました。

このアデノシンという物質を直接育毛剤に配合したものが、資生堂から発売されている「アデノゲン」です。

男性型脱毛者102人を対象に行われた、6ヶ月間の使用試験によると、94.1%の方に薄毛改善効果がみられたとのこと。

資生堂の研究にでも、FGF-7が発毛のカギを握っていることがわかっています。

フコイダン配合育毛剤ルプルプ

フコイダン(海藻エキス)を頭皮に塗布すると、毛乳頭のFGF-7が増えて育毛効果を得られるといわれています。

タカラバイオが行ったマウス実験によると、毛を剃ったマウスの皮膚にフコイダンを塗布することで、成長因子FGF-7が増加して育毛に繋がることがわかりました。

育毛成分として海藻エキスを配合した育毛剤はたくさん発売されていますが、その中でもオススメ”毛髪成長因子”に着目したフコイダン配合育毛剤ルプルプです。

まとめ

FGF-7は男性の薄毛はもちろん、女性の薄毛にも効果を発揮します。

そんなFGF-7を増やすには、育毛剤を使用するのが効果的だと思います。

フコイダン(海藻)を食べたとしても、頭皮のFGF-7が増えるわけではないのでご注意を。

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